「自分が考えていることと、相手が考えていることが違いすぎて、仕事が前に進まない…!」
「どうしたら相手との認識が一致するんだろう?」
このように悩んでいるビジネスパーソンは、非常に多く存在します。
自分と他人では考え方や価値観が異なるので、認識を一致させるのは難しいですよね。
でもご安心ください。
この記事を読むことで、
「どのようにすれば、他者との認識のズレをすり合わせることができるか」
が明確になります。
私自身、サラリーマンとして7年以上社会の波に揉まれてきていますが、仕事を前に進められる人は、ほとんどがこのスキルを持っているように思います。
では早速、ビジネスシーンでの「相手との認識のズレをすり合わせる方法」について見ていきましょう。
1.「相手との認識の齟齬(ズレ)をすり合わせる」とはどういうこと?
結論からお伝えします。
「相手との認識の齟齬(ズレ)をすり合わせる」とは、
「自身が解釈した事柄」と「相手が解釈(認識)した事柄」の間に、齟齬(ズレ)が生じていないかを確認すること
です。
解釈とは個人の主観的な思い込みが入っているもののことです。
具体的な「解釈」の意味については、下記記事で触れているので、興味のある方はこちらからご覧ください。
そして「思い込み」は、他人だけではなく自分も無意識にしてしまっている可能性があります。
その思い込みを含む自身の解釈が合っているかを確認しないまま仕事を進めてしまうと、相手が想定していた完成イメージとはズレたものを渡してしまうことになります。
その結果、相手に「期待通りの仕事ができない」と評価されてしまいます。
認識の齟齬(ズレ)が生じたまま仕事を進めると「期待通りの仕事ができない」と評価されてしまう
具体的にどういうことか。
認識の齟齬(ズレ)が生じたまま仕事を進めた場合の事例を見ていきましょう。
上司 「20代女性に向けた華やかなイメージのポスターを作っておいてくれる?」
部下「わかりました。」
(部下の解釈)
「華やかでターゲットが20代女性」
→「若い20代前半をイメージした黄色を基調としたデザインでいいかな。」
〜数日後〜
部下「できました。確認お願いします。」
上司「全然思ってたのと違うんだけど。俺が思っていたのは、20代後半女性に向けたピンクを基調としたデザインだったんだよ。やり直し。」
このように、部下の解釈と上司が想定していた完成イメージにズレが生じている場合、納品にかけた手間と時間は無駄になってしまいます。
それどころか「期待通りの仕事ができない部下」と認識されてしまい、評価が下がってしまうかもしれません。
そのような評価を受けないためにも、事前に相手との認識の齟齬(ズレ)を解消しておく必要があります。
2.相手との認識の齟齬(ズレ)をすり合わせる具体的な方法
では具体的にどのようにしたら良いのか。
簡単です。
自身の認識(解釈)が合っているかを、相手に直接確認してください。
自身の認識(解釈)が合っているかを、相手に直接確認する
具体的に見ていきましょう。
今度は自身の認識と相手の認識にズレがないかを、直接相手に確認した場合の事例です。
上司 「20代女性に向けた華やかなイメージのポスターを作っておいてくれる?」
部下「わかりました。それでは若い20代前半をイメージした黄色を基調としたデザインがいいかなと思っているのですが、○○さんのイメージと合っていますか?」
上司「いや、俺がイメージしているのは、20代後半女性に向けた、ピンクを基調としたデザインだよ。」
部下「20代後半のイメージなんですね。確かにそれならピンクの方がいいですね。承知しました。進めておきます。」
〜数日後〜
部下「できました。確認お願いします。」
上司「ありがとう。概ねイメージ通りだったよ。また頼むね。」
このように、直接相手に認識が合っているかどうかを確認するだけで、ズレた納品物を提出するリスクは大きく下がります。
その結果、
その仕事に割いた手間と時間は無駄にならず、 かつ「期待通りの仕事ができる部下」と評価されるようになります。
良いことづくめですね。
こんなに簡単なひと手間を加えるだけで、あなたの評価は向上します。
簡単かつすぐに実践できることなので、(個人的には)やらない理由はないと思います。
ぜひこの記事を読んでいるみなさんも、実践してみて効果を実感してみてください。
ちなみにこのポスターの例は、上司の指示が曖昧であることも問題です。
指示の曖昧さにどう対処すべきかという方法は他の記事で説明しているので、ご興味がある方はご覧ください。
3.「相手との認識の齟齬(ズレ)をすり合わせる力」を身につける方法
最後に、どのようにして「相手との認識をすり合わせる力」を身につけていくかの方法を見ていきましょう。
「相手との認識をすり合わせる」力は、下記3ステップを実践することで、身につけることができます。
実践ステップは下記の通り。
- 事実を自分なりに解釈してみる
- 自分なりの解釈を相手に話してみる
- 自分なりの解釈と相手の認識に齟齬(ズレ)あったかを確認する
上記のステップを様々な場面で繰り返していくことで、自然と相手との認識を合わせることができるようになってきます。
この実践ステップは、仕事の場に限らず友人との会話や家族との会話など、様々な場面で訓練できます。
こちらのステップについても別記事で詳細に記載しておりますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
4.「相手との認識の齟齬(ズレ)をすり合わせる」力を身につけておくことは上司からの評価に直結する
「相手との認識の齟齬(ズレ)をすり合わせる力」は、身につけることで上司から評価をしてもらえるようになります。
なぜなら、「期待通りの仕事を実行することができる」から。
上司の期待通りに仕事を実行してくれる人材は、驚くほど少ないものなんです。
ぜひ本記事を繰り返し読んでいただき、ご自身のスキルアップに繋げてみてください。
実践したあなたが、評価されるようになることを心から願っています。
Last Updated on 2023年9月16日 by ひらや
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