事実を解釈する方法

自分の頭で事実を解釈すること 優秀な人の思考・行動
この記事は約5分で読めます。

サラリーマンとして生活をしていると、「事実」という言葉と「解釈」という言葉が頻繁に出てきます。

しかし、その意味を正しく理解し、使いこなしている人は割と少ないんです。

というよりも、ほとんどいないと言った方が正しいかもしれません。

「じゃあ大したことないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、事実を解釈できる人は、格段に仕事が早いという特徴があります。

この記事を読むことにより、

「事実を解釈することの必要性」が理解でき、またどのようにすれば、「事実を解釈する能力」を身につけられるかが明確になります。

では早速、「事実を解釈すること」について見ていきましょう。

1.事実を解釈すること

結論からお伝えします。

「事実を解釈すること」とは、

正確に捉えたそのままの事実を、

自身の脳内でわかりやすく情報を整理すること

です。

まあ言葉の通りですね。

具体的に説明していきます。

「正確に捉えたそのままの事実」とは何か

まず前半部分の「正確に捉えたそのままの事実」とはどういうことか。

より具体的に言うと、

話している内容を自分の解釈で捻じ曲げてしまうことなく、

そのままの情報」として正確に理解して受け取った情報のこと

です。

こちらの解説は前記事で詳しく解説しているので、本記事では詳しい説明は割愛させていただきます。

詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

「自身の脳内でわかりやすく情報を整理すること」とは何か

次に、後半部分の「自身の脳内でわかりやすく情報を整理すること」について見ていきましょう。

「自身の脳内でわかりやすく情報を整理すること」は、

分散する情報の中でどの情報が本当に必要かを見極め、選別し、必要な情報だけを目的に沿って論理的に繋げること

です。

具体的に解説していきます。

一般的に他人の話から得られる情報はまとまっていないことが多く、色々な情報が分散しています。

情報が分散している状態

すると話しているうちに、お互い何の話をしていたのかを見失ってしまうことがよくあるんです。

友人との話であれば、何か目的に向かって話をしているわけでは無いので、特別問題はありません。

しかし仕事となると話は別です。

仕事には目的があり、ミーティングや相談は目的に向けて進めていくものです。

仕事は目的に向かって進めるもの

目的を見失った状態で行うミーティングや相談は、はっきり言って時間の無駄です。

なぜなら、目的達成のための情報を得られずに終わってしまうから。

そのため仕事の場面では、「目的を見失わずに目的に沿った情報を論理的に繋げられる情報を整理する力」が必要になってきます。

目的を見失わずに目的に沿った情報を論理的に繋げられる情報を整理する

2.「事実を解釈すること」は、仕事に関するすべてのアウトプットの質と速さを向上させる

ではなぜ「事実を解釈すること」が必要なのでしょうか。

それは、

仕事に関するすべてのアウトプットの質と早さが向上するから

です。

なぜなら、自身の頭でしっかりと考えて整理整頓された情報は、またその情報を扱うときに必要な関連情報だけが一緒に出てくるようになるからです。

情報を整理していると関連情報が一緒に出てくる

逆に、事実を整理しないまま情報を保持していると、その情報を扱うときに不必要な情報も一緒に出てきてしまいます。

情報を整理していない状態

どちらが早く正しい情報を活用できるかは、明らかですよね。

生産性を重要視するビジネスの中では、「正しい情報」を「できるだけ早く」「必要なだけ」取り出して仕事ができる人は、効率的な人とみなされ評価されます。

3.「事実を捉えること」と「解釈すること」は状況によって使い分ける

これまでの私の記事では、「事実と解釈は区別し、事実のみを捉えましょう」と伝えてきました。

そして本記事では、「事実を基に解釈をしましょう」とお伝えしています。

上記の新入社員のうちに身につけておくべきことは、状況によって使い分けるべきです。

状況によって使い分けるというのは、こんな感じ。

  1. 他人から情報を得るときは「事実」を注視する
  2. 誰かに説明するときは「事実を基にした解釈」を話す

それぞれ簡単に見ていきましょう。

1.他人から情報を得るときは「事実」を注視する

他人からの情報は、ほとんどの場合でその人の解釈が混じっています。

解釈が混じった情報は正確性に欠けるため、「事実」を注視しましょう。

2.誰かに説明するときは「事実を基にした解釈」を話す

仕事で付き合う上司や同僚は、できるだけ仕事に時間をかけたくないと思っています。

つまり「事実をいちいち読み解く」という時間がかかり面倒なことは避けたいと考えています。

しかし、その情報が確かなものであるかどうかということも気にしています。

上記2つの抱えている問題点を解決できるのが、「事実を基にした解釈」を話すことです。

なぜなら、上司や同僚は「事実を基にした解釈」を伝えられることで、情報の根拠と情報を基にしたあなたの考えの両方を一度に知ることができます。

一石二鳥というわけです。

「事実」と「解釈」についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

ご興味のある方はぜひご覧ください。

4.「事実を解釈する」力を身につける方法

最後に、どのようにして「事実を解釈する」力を身につけていくかの方法を見ていきましょう。

身につける方法は、ノートワークがおすすめです。

具体的に見ていきましょう。

身につける方法:ノートワーク

事実を基に解釈をする_ノートワーク
  1. ノートに「事実」の欄と「解釈」の欄を設ける
  2. 他の人が話している内容を、「事実」欄に書き出してみる
  3. 事実を基に、自分なりの解釈を「解釈」欄に書き出してみる
  4. どの事実を基にどの解釈をしたのかを線で結びつける

解釈は正解である必要はありません。

あくまで「自分がどのように考えているか」を表すものです。

このノートワークを実践していくことで、以前よりも格段にアウトプットの質と早さが向上します。

5.「事実を基に解釈する」力を身につけておくことはキャリアアップの近道

近道

キャリアアップには遠回りに見えるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ近道です。

「事実を基に解釈する」ことができるようになると、物事の理解が周囲の同期よりも圧倒的に早くなり、アウトプットも多く質の良いものが提出できます。

ぜひ本記事を繰り返し読んでいただき、ご自身のスキルアップに繋げてみてください。

実践したあなたが、評価されるようになることを心から願っています。

Last Updated on 2023年1月15日 by ひらや

著者プロフィール

社会人7年目のサラリーマンです。管理職経験もしばしば。
東証1部上場企業在職。経験職種は人事・営業・マーケ。
延べ1,000人以上に研修をしてきた経験から、「育成」をメインにお話していきます。
私自身が苦労してきた経験をもとに、皆さんの社会人生活が少しでも楽になるような情報をお伝えしていきます。

ひらやをフォローする
優秀な人の思考・行動社会人の基礎スキル
スポンサーリンク
ひらやをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました